自動車の税金

知らないと損するかも。自動車の法定費用 自動車取得税編

こんにちは。香川県の自動車専門行政書士和田です。今回は自動車の"法定費用"の一つである"自動車取得税"について書いてみました。

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自動車に関する税金

まずは、自動車に関する税金をみてみましょう。

自動車税 地方税 毎年度4月1日に自動車の所有者にかかる税金
自動車取得税 地方税 自動車の購入時に納める税金
重量税 国税 新車購入時若しくは、車検時に納める税金
印紙 国税 登録時や車検時に納める税金

自動車取得税

ということで、自動車取得税は”自動車の購入時に納める税金”ということが分かりましたね。

それでは、自動車を購入したら必ず支払わなければいけないか?というと、そうではありません。

”課税標準基準額×償却率”が50万円以下になった場合は自動車取得税は発生せず、50万円以上で自動車取得税が発生します。

では、この課税標準基準額とは何を基準に算出しているのでしょうか。

課税標準基準額額

課税標準基準額は”車を初めて登録する”(要するに、新車ってことです)時に決まります。とはいっても、トヨタや日産、BMW、フォルクスワーゲン等はあらかじめ、課税標準額というのを各車に設定しています。その設定された課税標準額が各都道府県の自動車税課のデータに反映されているのです。

まぁ、その課税標準額というのは一旦置いておいて、ここからは例えを使って説明していきます。

例えば、トヨタのプリウスのAプレミアム ツーリングセレクションを購入したとします。
トヨタのHPをみますと、プリウス Aプレミアム ツーリングセレクションはメーカー希望小売価格(消費税込み)が3,199,745円となっています。

この3,199,745円から消費税分を控除します。
すると、2,962,727円になり、さらに、0.9を掛けた2,666,454円がプリウス Aプレミアム ツーリングセレクションの課税標準額として計上されます。

この課税標準額が後々、課税標準基準額となっていくわけです。

んで、今回は新車なのでこの課税標準額を基に、税率を掛けていきます。 税率の原則は3%となっていて、この3%に減税率を掛けて税率を算出します。

プリウスは減税率100%なので、3%に0を掛けると0ですよね。

ちょっと、分かりづらいので20%減税の場合をみてみます。

3%×0.8=2.4%

これが減税率20%の税率になります。

例えば課税標準額が3,000,000円の車だと3,000,000×2.4%=72,000円の自動車取得税となるわけです。

さて、本題に戻ります。
プリウス Aプレミアム ツーリングセレクションの課税標準額は2,666,454円なので、2,666,454円×0で自動車取得税は0円です。

これが、プリウス Aプレミアム ツーリングセレクションの新車購入時の自動車取得税になります。

中古で購入した場合

さて、新車でプリウス Aプレミアム ツーリングセレクションを購入した場合の自動車取得税は0円でした。

それでは、中古で購入した場合の自動車取得税を見ていきましょう。

自動車取得税がかかる場合は"課税標準基準額×償却率>50万円"となります。
逆に、"課税標準基準額×償却率<50万円"となった場合、自動車取得税は0円です。 さらに、"課税標準基準額×償却率>50万円"となった場合、"(課税標準基準額×償却率-控除額)×3%"で自動車取得税を算出します。

控除額は各自動車によって違うので、ここで説明は省きます。

それでは、プリウスAプレミアム ツーリングセレクションを中古で購入した場合の自動車取得税を算出して見ましょう。

初めて登録された(要するに"乗れるようになった"ってことです)時がH28年12月とします。

んで、その車をH29年7月に中古で購入したとします。

その場合の自動車取得税は

(2,666,454円(課税標準基準額)×0.561(償却率)-450,000円(控除額))×3%=31,300円(十円未満切捨て)

となります。

新車購入時は自動車取得税は0円でしたが、中古で購入する場合は31,300円かかっちゃいます。

あくまで、減税は新車購入時のみに適用され、その後、中古で購入する場合は3%の税率が適用されます。

この自動車取得税は自動車の登録時には必ず納めなければいけないので、きちんと把握しておくといいと思います。

以上、自動車取得税についてでした。

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